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「おまえが言ったんだぞ!バッカスの世話係にこの子雇えって。そんでうまくすりゃ新メンバーにしちまえって社長に力説して!」
トランク引いてやってきた
家出少年の如き僕を横目に。
昨夜のマネージャーさんが
目を吊り上げて怒鳴る。
「覚えてねー」
しかし悠月さんは
綿を抜かれた人形みたいに
だらしなくテーブルに突っ伏したまま
そう繰り返すばかり。
「だと思ったよ」
リーダーの森さんが
遅い朝ごはんか
器用にオムレツを焼きながら笑う。
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