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その先に、何があるのか。
さっきの考えの中での勇人じゃないけど、どう考えたって泥舟状態になっちゃうよ。
「楓に、話しを聞いてもらおうかな」
そう呟いて楓に電話してみたけど、全然出る気配が無かった。
時間は、夜の十一時。
この時間だったら、楓が電話に出ない筈が無いのに。
楓にしてみれば、きっとそんなつもりは無いのだろう。だけど気持ちが弱ってる私は、それだけの事で見捨てられたような気分になる。
「例によって、ウジウジ考え過ぎなんだけど……」
別れを切り出して受け入れられなくて、口喧嘩になっただけなんだけど。
なのに、気持ちはどんどん落ちていく。
そうなってくると、自然と癒しとか安らぎを求めちゃう。当然、マスターの顔が頭に浮かぶんだけど、今日は行っちゃいけないと思い直した。
もし行ったら、マスターとの関係まで終わっちゃいそうだし。
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