第1章

3/40
前へ
/40ページ
次へ
   これからの事を、ちゃんと話し合う為に。 「あっ、それだったら屯田林くんより、楓に頼んだ方が確実な気がするな」  メールには、時間と場所が指定されていて、そこで話しがしたいと書いてあった。  今から三十分後。  場所は、秋葉原のカフェだった。今から駅に行って電車に乗れば、ギリギリで間に合いそう。  私はその旨をメールで返信して、駅から電車に飛び乗った。  その車中、屯田林くんに会いに行くのに、彼の事が頭から離れ勇人やマスターの事ばかり考えている。  だからって、二人に対しての何かの答えが出る筈も無く、無情にも秋葉原に到着した。  秋葉原のカフェ。  そう聞くと真っ先に頭に思い描くのは、メイドカフェだったりする。  お店の看板や入口の様子からも、そんな店だろうと思わせた。  だけど実際は、内装なんかはそんな感じだけど、普通のカフェみたいだった。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加