死線

5/7

6人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
私が男子生徒に告白した噂は一気に広まっていた。その男子生徒は女子から人気があるため、私は女子のイジメの対象になった。 上履きの中に釘を入れては、私の弁当をドブに捨て、髪も短髪に切られた。 陰湿な攻撃も辛いが、何より私を侮辱する言葉責めが一番辛かった。 ーーお前みたいなブスが○○に近づくな! ーー告白された○○が可哀想! ーーキモイ!キモイ! そして女子は言葉だけではなく、暴力までにも手を出すようになった。男子もいつしか私をイジメの対象にした。 まさにクラスからの凶悪なイジメ。私の心は折れかけていた。 ーー何で?私はただ告白をしただけなのに!! 私がクラスからの執行なイジメを受けている時、2人の女子生徒が会話をしているのが聞こえた。 ーー○○も飽きないよねぇ。だんだん可哀想に思えてきたよ。いくら花子が根暗だからってさぁ。 その時、私は何故いじめられるのか、やっと理解した。 女子から人気、男子の信頼も厚い男子生徒。そして、その男子生徒に告白した根暗な私。男子生徒はそれを利用してーー
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加