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地元の駅前に集合した俺たちは、いつもの居酒屋で飲むことにした。
居酒屋の引き戸式の入口を
ガラっと開けた。
「へい、いらっしゃい!!
注文は何にしやすかっ!!」
「じゃあ…俺はモツとビールで。」
「んー…俺はなー。
兎に角焼酎ちょうだいよ、おっちゃん!」
「へい!」
「海斗、大丈夫かよ!?
空きっ腹に焼酎はどう考えてもやばいだろ!?
お前の家に連れていく気持ちになったことはあるのかよ。」
すると海斗は、カウンターにぐたぁと顔を俯せにし泣いてる振りをし始めた。
「だってえええええ、唯花ちゃんがさぁああああ」
おっちゃんと呼ばれた旦那がスッと注文品を出すと、海斗は焼酎をぐびっと一気に飲み干した。
え、おい、大丈夫か!?
いや、そんなわけないよな…
というのも酔いやすい海斗はすぐに顔が赤くなりグダクダと失恋話を言うのだった。
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