第2章

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「…なぁ。 俺たち、…そろそろちゃんと付き合わないか?」 情事を終えて間もない彼女の肩口に唇を這わせながら そう呟くと まだ身体に力が入らないのか、 彼女は声にならない声を漏らした。 「…ん…… もう…だめっ…てば……」 その声にすら 官能的に反応してしまう俺は どうしようもなく 彼女にハマってしまっているらしい。 しばらくすると 腕の中に収まっていた彼女は、するりとベットから抜け出した。 そのベットの軋みに 眠りに落ちかけていた俺は再び意識を取り戻した。 「…帰るの?」 「…えぇ」 「今日くらい、泊まっていけばいいのに…」 「…今日が、他の日常と何が違うの?」 いつも帰っているでしょう? そう言いながら 一枚一枚 布を身にまとっていく。 相変わらず言うこともキツイ。 「じゃあね」 そう言うと、 こちらを伺う気配もなく、彼女は去っていった。
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