帰らない

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久美が時計を気にして、 「もう少しで、夕飯の準備しないとね」 カードを捨てながら美優が、 「まだ、三十分あるわよ」 「でも、もう一時間半は経っているから」 優花が、 「きっと、加奈子の事だから。別のバンガローで盛り上がっているのよ」 「メールしてみようかな」 久美がメールを送った。 ・・・・・・・・・・・・ 加奈子さんへ そろそろ、夕飯の準備しますよ。 久美 ・・・・・・・・・・・・ 「まあ。返事来るでしょう」 そう言って、久美はカードを捨てた。   コン、コン ドアをノックする音が、 久美が立ちあがって、 「加奈子かな? 今、行くよ」 ドアを開けると、担任が。 「今夜は、七時にキャンプファイヤーをやるから、広場に遅れずに集まる事。それと、停電でフォークダンスは中止、終わったら就寝の予定に変更な」 「えー。寝るのはやーい」 「解ったな。変わった事があれば直ぐ連絡な!」   バターン! 担任は、次のバンガローへ行った。 「ということは、今夜は停電なんだ?」 優花は、懐中電灯を用意しながら呟いた。
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