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それからしばらくして憐光はキャベツ、椎茸、玉ねぎを切り終え真宏に近づいた。
『野菜切ったよ…うああ…美味しそうだな』と味噌の鯖煮を見ながら憐光が言った。
『もうすぐ出来るから皿出して』
火を止めると真宏はフライパンを持って憐光が出した2皿に味噌の鯖煮を盛った。
憐光は2皿をテーブルに並べた。
真宏は味噌の鯖煮を作ったフライパンで豚肉を炒め豚肉に火が通るとキャベツ、椎茸、玉ねぎを入れ炒めた。
5分後、料理が出来上がると皿に盛テーブルに並べた。
そして真宏と憐光は茶碗にご飯を盛りテーブルに並べると向かい合って椅子に座った。
『いただきます』
『いただきます』
手を合わせると真宏と憐光は食事を始めた。
憐光は味噌の鯖煮を一口食べ『美味しい』と言って鯖煮をご飯にのせ食べた。
『良かった』
真宏は美味しそうに食事をする憐光の顔を笑みを浮かべながら見つめた。
それから時間は過ぎ真宏と憐光は並んで皿を洗い片付け始めた。
『憐光、渡したい物があるからソファーに座って待ってて』
『…わかった…』
憐光は皿を置きソファーに行くと座りテレビをつけた。
真宏は皿や茶碗やその他を洗い片付け終わるとポケットから指輪を取りだし振り返ると憐光に近づき隣に座った。
『憐光、左手出して』
『え?左手…』
憐光はテレビを消し真宏の方に体を向けると左手を出した。
『俺より先に居なくならないって約束してくれ…』
『約束します、真宏さんの側を離れない』
『……』
真宏は憐光の左手の薬指に指輪をはめた。
驚いた憐光は真宏の顔を見た。
『真宏さん、この指輪は』
『れんに好きな人が出来たって墓の前で言ったられんが現れて好きな人に渡せって…指輪をくれたんだ』
『真宏さん』
憐光は真宏を抱き寄せながら心の中でれんに真宏を幸せにすると誓った。
そして真宏と憐光は寝室のベットに上がり裸になると口づけをしながら体を重ねた。
『憐光…』
真宏は憐光と抱き合い快楽に溺れた。
それからしばらくして憐光は枕を背に体を起こし真宏は寄り添った。
『来週の日曜日、休みか?』
『土曜日なら休みだけど何で?』
『俺の両親に会ってほしいんだ、嫌か』
真宏は憐光の顔を見た。
『嫌じゃないよ、日曜日に行こう』
『憐光』
見つめ合うと真宏と憐光は口づけを交わし再び体を重ねた。
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