忘れられない人

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そんな真宏と憐光の様子を道を歩いている人たちに微笑ましく見られていた。 無事にそれぞれの部屋に着いた真宏と憐光はシャワーを浴びたり服を着替えたり出掛ける準備を始めた。 ー憐光の部屋ー 憐光は準備をしながら店長に電話をかけた。 『もしもし杉本ですけど、店長すみません今から出勤しますんで』 『話し聞かせてよ』 『あ…はい…』 憐光は携帯を切り準備を始めると家を出て真宏に声をかけず急いでコンビニに向かった。 ー真宏の部屋ー シャワーを浴びバスローブ姿で浴室から出た真宏はタンスの中から服とズボンを出し着替え始めた。 そして真宏は家を出て喫茶店に向かった。 ー喫茶店ー 店の前に着いた真宏はシャッターが閉まったままに驚いた。 『何で開いてないんだろ、今日は休みじゃないはずだけど』 真宏は店の裏口に行きドアを開けた。 『店長…いませんか…』 暗い店の中を喋りながら入った真宏はドアが閉まる音に驚き振り向いたその時、店の明かりが点いた。 真宏は長いソファーに座っている夏目、橋本、佐々木に驚いた。 『どうしてここに…』 『あなたのことを調べていたら沢村さんのことを知りまして…』 橋本はソファーから立ち上がり真宏に近づいた。 『帰ります…』 橋本から離れようとした真宏は橋本に腕を掴まれた。 『帰さないよ』 『手を離してください…離さないと大声を出しますよ』 『聞こえませんよ』 『誰か…』 叫ぼうとした真宏は橋本に手で口を塞がれ床に倒された。 橋本は真宏の口を手で塞いだまま服を引き裂き乱暴した。 『ううう…ん…』 真宏は涙を流しながら必死に抵抗した。 『夏目、佐々木、押さえててくれ』 『うう…ん…嫌だ…』 橋本を押し倒し立ち上がろうとした真宏は夏目と佐々木に掴まり再び乱暴された。 『嫌だ…助けて…嫌…』 抵抗していた真宏は抵抗を止め橋本、夏目、佐々木の順番で乱暴された。 沢村はじっと見つめていた。 『……』 『店…長…』 乱暴されながら真宏は沢村を見つめた。 『真宏君』 沢村は携帯で警察に連絡をした。 沢村は真宏を乱暴している橋本たちに口を開いた。 『今、警察を呼んだ、逃げるなら早く逃げた方がいいぞ』 『何だと…おい…』 橋本と夏目と佐々木は真宏から離れ裏口のドアに急ぎ逃げようとしたその時、3人の警官が現れた。 『刑事さん、その3人を逮捕してください』 沢村は3人の警官に向かって叫んだ。 『おい』 1人の警官が連れの警官に合図をした。
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