忘れられない人

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『父さんが帰ってから言おうと思ったけど今言うね、俺とれんは付き合っています、俺たちの仲を認めてください』 『お願いします』 真宏とれんは親たちに頭を下げた。 『みんな知ってるわよ』 真宏の母親が笑みを浮かべた。 真宏とれんは顔をあげ驚いた。 『あなた達を見てればわかるわよ』 『だからみんな言わなかったんだ、父さんと母さんそれに真宏君のご両親、みんな反対してないよ』 れんのお父さんは真宏の手を握り『息子のことよろしくお願いします』と言った。 『はい…』 真宏はれんを見つめた。 それからしばらくして真宏の父親が仕事から帰ってきた。 真宏の父親は母親から何でれんとご両親が来ているのかを聞き理解した。 そして真宏とれんは親たちと一緒に楽しい食事を始めた。 ー夜、9時ー 『れん、そろそろ帰るわよ』 れんの両親は椅子から立ち上がり真宏の両親も立ち上がり玄関に行った。 『ごちそうさまでした』 『美味しかったですか?』 『はい、美味しかったですよ』 真宏の母親と話していたれんの母親はなかなか来ないれんを呼んだ。 れんと真宏は親たちに近づいた。 『泊まっちゃ駄目かな、明日は学校休みだし…』 『ご迷惑でしょ』 『駄目ですか?』 れんは真宏の両親に悲しげな顔をしながらお願いした。 『私たちは構いませんよ』 『…すみません…それじゃお願いします』 れんの両親は真宏の両親に頭を下げドアを開くと出ていった。 『2人ともお風呂に入って寝なさい』 母親と父親は玄関から離れていった。 『パジャマ貸してやる』 『ありがとう』 真宏とれんは浴室に向かった。 それから30分後、パジャマ姿で浴室から出てきた真宏とれんは真宏の両親に『お休みなさい』と言い真宏の部屋に行った。 ー真宏の部屋ー やっと2人きりになったれんは部屋の明かりを薄明かりにし真宏をベットに倒すと体を重ねた。 『ん…あ…れん…』 『真…宏…』 真宏はれんの背中に両手をまわし体を重ねながら口づけをした。 それからしばらくして真宏とれんは寄り添いながら眠りについた。 ー次の日の朝、7時ー 先に目を覚ましたれんはベットからおりパジャマから普段着に着替えると部屋を出ていった。 れんは食事の用意をしている真宏の母親に『おはようございます』と挨拶をした。 『おはよう、早いわね』 『手伝います』 『ありがとう』 れんは出来上がっている料理を皿に盛りその皿をテーブルに運んだ。
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