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突然の二宮の告白に朝倉は近づき二宮の頬を叩いた。
『何すんだよ』
『あんた本気で言ってんの、杉田さんに言ったこと』
『あぁ本気だ、真宏さんに惚れてる…だから洋子、俺たち別れよ』
朝倉は二宮の頬を叩き胸ぐらを掴むと涙を流しながら『真宏さんには恋人がいるのよ、付き合えるわけないでしょ…私は絶対に別れないから』と言って朝倉はしゃがみこんだ。
その頃、憐光は無事に真宏を真宏の家の寝室のベットに運び布団を体にかけた。
『…真宏…』
憐光は真宏の頬に触れ口づけをすると寝室を出て行った。
暗闇のリビングのソファーで憐光は二宮が告白をした言葉を考え込んでいた。
『…れんさん…俺どうしたら良いんだろ…』
憐光は左手の薬指の指輪を触りながら見つめいつの間にか眠りについた。
ー次の日の朝ー
真宏は目を覚まし体を起こすとまわりを見渡した。
『ここは…俺の部屋…』
布団をたたみベットから下りると寝室を出てリビングに行きソファーで寝ている憐光に目線を向けた。
真宏は寝ている憐光の肩を何度も揺らした。
『うう~ん…』
目を覚ました憐光は真宏と目があい見つめあうと真宏の手首を掴み引き寄せ抱き止めた。
『真宏…おはよう…』
『れん…』
『え…何…言って…俺は憐光だよ』
『……』
『れんさんのことは覚えているんだ…やっぱり勝てないな』
憐光はゆっくりと真宏をソファーに倒し覆い被さると唇を重ねながら上服を脱がせ肌にキスをした。
『ん…』
顔を背け涙を流す真宏を見て憐光は『記憶をなくしても亡くなった人は覚えているんだな』と言って激しく体を重ねた。
『あ…嫌…ん…』
『例え俺のことを覚えていなくても俺は真宏の側にいる』
激しく体を重ねながら憐光は快楽に満ち真宏の上に倒れた。
『はぁはぁ…真宏…』
憐光は体を起こし顔を背けながら涙を流す真宏を見つめた。
『泣くほど俺に抱かれたのが嫌なのか…ごめん』
憐光は真宏から離れ家を出て行き隣の家に戻った。
真宏は上服で体を隠しながら体を起こしうつ向いた。
『憐光さん…憐光さん…』
うつ向きながら真宏は何度も憐光の名前を呟いた。
そして真宏は隣の家に行きドアをノックした。
ドアが開き憐光が現れた。
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