忘れられない人

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そして真宏はれんの家に電話をかけ母親に今か行くと伝えた。 真宏はアパートかられんの家まで1時間かけて向かった。 ーれんの家ー 真宏はインターホンを鳴らした。 するとドアが開きれんの母親が出てきた。 『よく来てくれたわね、どうぞ』 『はい、お邪魔します』 真宏は家の中に入りれんの母親と共に仏壇の前に行った。 真宏は座布団に座りれんに手を合わせた。 『れん、指輪ありがとう…大事にするからね』 『真宏君、ご両親と一緒に食事しない?…ご両親と会うの久しぶりでしょ』 『明日は仕事休みだし良いですよ…おばさん、今から仕事ですか?』 『えぇそうなの…だから鍵を…』 『家を出るとき私が鍵をかけますから、心配しないでください』 『ありがとう、頼むわね』 れんの母親は真宏に鍵を託し慌てて出掛けていった。 真宏は立ち上がりれんの部屋に向かった。 その時、酔っぱらってれんの父親が帰ってきた。 『おじさん!…酔ってるの?』 『…真宏君か…変わらないなぁ…』 酔っているれんの父親は玄関で真宏に抱きつき押し倒した。 『おじさん…』 真宏は逃れようと抵抗した。 その時、れんの父親は真宏の服を引き裂き乱暴した。 『おじ…さん…やめて…』 真宏は必死に抵抗した。 『うるさい』 れんの父親は真宏の頬を殴りおとなしくさせると体を重ねた。 『……』 真宏は涙を流しながられんの父親に体を奪われた。 その後、れんの父親はふらつきながら立ち上がりソファーで倒れ眠った。 真宏は体を起こし立ち上がるとタンスからコートを取りだし着ると鍵を置いて家を出ていった。 ーアパート、真宏の家ー 真宏は鍵を開けドアを開こうとしたその時、左側の部屋から男が出てきた。 『すみません』 『…何でしょうか?』 真宏はうつ向いたまま言った。 男は真宏に近づき挨拶をした。 『杉田憐光といいます、よろしく…お…』 『すみません』 真宏はドアを開き中に入るとドアを閉めた。 真宏はドアにもたれたまま座り込み涙を流した。 気になりつつ憐光は仕事に出掛けていった。 泣きつかれた真宏は立ち上がり寝室に行くとベットにうつ伏せで倒れ目を閉じた。 それから時間は流れ夜7時になった。 眠っていた真宏は体を起こしベットからおりると浴室に行きシャワーを浴び始めた。 それから2分後、インターホンが鳴り出した。 聞こえない真宏は体や髪をシャワーで洗っていた。 それから3分後、真宏はバスローブを着てタオルで髪を拭きながら浴室を出た。
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