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行為を終えて、私たちはベッドの上で抱き合っていた。
頬に伝わる彼の体温にうっとりして、不意に彼の顔を見ると目が合ってしまった。
「どうした?」
「ううん、なんでもない。」
私は恥ずかしくてニヤつきながら目をそらした。
ああ、如月(きさらぎ)部長、あなたはなんてかっこいいの。
仕事もできて思いやりもあって、私のすべてを捧げたくなっちゃう。
そんなことを考えながら私はさらに強く如月部長を抱きしめて、こう聞いた。
「ねぇ、私のこと、好き?」
「なんだよ急に。当たり前だろ?」
はぁぁあ、私、その言葉に溶けてしまいそうです。
胸のドキドキが止まらないよ。
ピンポーン
この時、ドアのチャイムが鳴った。
ビクッと体が反応するのを感じて、私は再び彼の目を見た。
「やっべ、嫁が帰ってきたかもしれねぇ!」
明らかに動揺した彼の顔を見て、さっきまでポワンとした心が瞬時に凍り付いてしまった。
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