第一夜 タクシー

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「聞かないんですか?」 雨の日にタクシーに乗り込んだ女は運転手に言った。 その女は黒髪のロングヘアー。びしょ濡れ。 いかにも……という風情だった。 タクシー運転手にしては年若い男はアクセルを踏みながら女に聞き返した。 「何を?」 女は少し苛立ったように言った。 「行き先に決まってるでしょう? タクシーなんだから」
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