Ｇｈｏｓｔ

第１章ポルターガイスト

朝方四時頃情報収集に出ていた二人が帰って来た。
もちろん朝の四時に起きてる人何ておらず俺達はまだ夢の中にいた。
そう、ついさっきまでは。
ズキズキと痛む額を押さえて殴った張本人を睨み付ける。
涙目で睨み付けても怖くないのは分かりきっていたが睨まずにはいられない。
睨まれている張本人、李樹は涼しげな表情で書類に目を通している。
分かってはいたが無視をされると反応に困る。
仕方なくイライラやその他諸々を溜め息を一つついて落ち着かせる。
「それで？何か分かったの？」
「分からなかったら帰ってきていない。」
「……………………………」
確かに、李樹なら情報を集めくらいどうってことないと思っていた。
だって、どんなに手に入れるのが難しい情報でもあらゆる手を使って集めてくるくらいだ。
だから、今回の調査の情報位朝飯前だっという事も分かっていた。
分かっていたけど……。