第1章

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腕は拘束されて動かなくて 抵抗出来なくて ただ 抱かれている。 その現実が今の俺は、凄く嫌だった。 喘ぐことなんて、絶対にしない。 俺は唇を噛み締めた。 絶対、なくもんか。 俺は夕闇を…彼奴を睨んだ。 夕闇「龍牙っ……龍牙…唇から 血が出てるぞ。」 彼奴は俺から離れた。 ベッドから降りて 俺に近づいて来る。 「俺に触るなぁっ!!! はぁ…はぁ…」 伸びてきた彼奴の指に噛み付くように 怒鳴った。 彼奴は、悲しそうな顔を一瞬見せた。 けど 俺を見下した、そんな目つきにかわった。 夕闇「ふぅ。 まだ 状況が理解できていないようだな。 いいか 市原 龍牙、お前は、今日から 俺のペットだ。 この俺が、ご主人様だ。 わかったか?」 こんな顔をした彼奴を見たことはない。 けど これが本性だったんだろう。 「吐き気がする。」
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