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彼奴はベッドに上がり
俺を殴ったり蹴ったりした。
夕闇「俺が、俺様が絶対王政だ。
お前に逆らう、選択肢なんてない。
お前は俺様のペットだ。
俺様に従え。」
俺を踏み付ける彼奴。
「フンッ…睡眠薬盛って、拘束しなきゃ
俺を殴ることも、蹴ることも
出来ない癖に
ご主人様?
卑怯者の間違いじゃ、ないの?」
夕闇「…お前が悪いんだよ。
お前の全ては
常人を遥かに凌駕する。
この肉体もだ。
凄まじく妖艶で魅力的でそそる。」
「変態。」
ガンッ
彼奴が俺の横腹を蹴った。
脚が拘束されてるから吹っ飛ぶことが出来なくて
余計に痛く感じた。
それを顔に出さないように
彼奴を睨む。
夕闇「こうなるとは思っていた。
だがな
俺様は、本当にお前を…龍牙を愛している。
これが
俺様に出来る、精一杯の愛情表現なんだ。」
「俺を愛してるなら、拘束を解いてよ。」
夕闇「…それは、出来ない。
取ったらお前は消えてしまう。
俺を敵とみなしているだろう?」
「当たり前だろ。」
彼奴は俺の脚を掴み
俺を拗らせた。
大きく
俺の脚は開いた。
夕闇「こうするしか、ないんだ。
俺様はお前を愛している。」
再び、彼奴のが俺の中に入ってくる。
俺の中で動いている。
俺を突いてくる。
激しく…。
殴られた痛みと
入れられた痛みが絡み合った。
雨の…音がする。
窓を打ち鳴らす雨。
俺は後悔していた。
こいつと出会ってしまったこと
こいつを尊敬し
信じてしまったこと
こいつに連れられ
抵抗しなかったこと
でも
もう、後の祭りだ。
もう、二度と、元には、戻れない。
壊れて狂ってしまった。
…こいつのしてることが本当に
愛なら
俺は一生、愛されなくていい。
愛なんて、いらない。
そう思うと
何故か、涙が零れた。
「…好き、だった、よ…」
心の中で言うつもりが、声に出てしまった。
届くはずのない
行く当てのない、告白だった。
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