第2章

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俺は、彼奴を、愛しているのだろうか? 好きだった、でも それは、愛じゃない。 赤の他人より 好きだった、だけだ。 彼奴は、俺のこと、そーゆー目で見てた。 だから セックスしたんだろ? 俺は、彼奴にとって 性奴隷でしかないんだ。 だって 彼奴が愛してるのは、身体だろ? 俺じゃない。 「…こんな、身体…大嫌いだ。」 この身体は、人を、おかしくしちゃうみたいだ。 おじさんも あの女も 先生も 同級生も 後輩も 彼奴も…みんな、身体目当てだった。 「なんで…こんな、身体、に、狂わされるんだよ…」 なんで、俺を、見て、くれないんだよ…。 震える声が、部屋に 心に 虚しく響いた。
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