第2章

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長い時間が過ぎて 寝室の、少し開いた扉に 光が射した。 帰ってきたんだな。 物音が聞こえ 夕闇「ただいま。」 彼奴が、入ってきた。 夕闇「お腹空いただろう? パンを買ってきた。 食え。」 彼奴は、鞄からパンを取り出した。 「いらない。」 夕闇「なにも食べていないだろ? 食べろ。」 俺は、顔を逸らした。 夕闇「そうか、なら、食べるな。 後から物乞いしても 知らないからな。」 彼奴は、出て行った。 …本当は、腹減った。 けど 彼奴が買ってきたもんなんて、食えるか。 直ぐに、彼奴は、戻ってきた。 時刻は、夜の…十時だ。 朝の四時半に出て、帰りが、十時、か。 彼奴は、ベッドに上がり、俺の手錠に繋がれた鎖を 取った。 なんの真似だ? 俺の両腕は、ダランと落ちた。 疲れたんだ。 夕闇「俺のことを脱がせろ。」 「は?」 なんで、俺がそんなことをしなきゃいけなんだ。 夕闇「言っただろう、お前は、ペットだ。 逆らう事は、許されない。」 「知るか。」 夕闇「はぁ。」 バチバチっ と 音がなり 俺の身体中に衝撃が走った。 痺れるから電流… 光ったから、スタンガン。 「ぁあ…あ…卑怯者…ぅあっ!!」 再び バチバチっと鳴り 電流が流れる。 夕闇「逆らうなら お仕置きだ。 もう一度言うぞ、俺の服を脱がせろ。」 「…はぁ…はぁ…嫌だ。」 あんたの命令には、従わない。 バチバチっ 「うわぁぁ…ぁぁ…っ…はぁっ はぁ…」 夕闇「脱がせろ。何故、拒む?」 「…はぁ…はぁ…嫌だ。」 何度も繰り返され 俺は、とうとう、意識を手放した。 夕闇「…気絶、したか。 何故、拒む?龍牙。 俺は、こんなに…愛しているのに。」 夕闇は、龍牙の頭を愛おしそうに撫でた。 夕闇「何故、俺を、愛さない? 龍牙…愛してる。」 夕闇は、龍牙の口を開けて キスをした。 それから 風呂に入った。
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