第1章

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風呂に入って 本を読んでいると 朝になっていた。 だから ろくに睡眠もとらずに登校した。 不眠なのは慣れっこだ。 俺は教室に入り 席に座り机に突っ伏した。 怠い。 「市原君!市原君!」 ?誰? 俺を呼ぶ声に顔を上げると 男の子がいた。 「なに?」 男の子「えっと…お客さん、また告白されんじゃない?」 男の子は入り口で顔を赤らめてる女の子を指した。 俺は立ち上がる。 ふぁあ。 と 欠伸をして 女の子に近付いた。 女の子「市原、先輩…その…」 此処で告白すんの? まぁ、移動しなくていいからいいか。 女の子「好きです!!付き合ってください!」 女の子は手紙を差し出した。 歓声が上がる。 先輩って呼ぶってことは、後輩なんだね。 「…ごめん、俺、そーゆーの、興味ないんだよね。」 女の子「!…そ、そうです、よね…ごめんなさい。」 女の子は走り去った。 再び欠伸をして 席に戻る。 男の子「結構可愛い子だったのに… 興味ないって…まさか…同性愛?」 さっきの男の子が話しかけてきた。 「気持ち悪いこと、言わないでくれる? 同性愛は、おじさんだけで充分だ。」 男の子「お、おじさん?」 口が滑った。 「なんでもない。」 俺はまた 机に突っ伏した。
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