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風呂に入って
本を読んでいると
朝になっていた。
だから
ろくに睡眠もとらずに登校した。
不眠なのは慣れっこだ。
俺は教室に入り
席に座り机に突っ伏した。
怠い。
「市原君!市原君!」
?誰?
俺を呼ぶ声に顔を上げると
男の子がいた。
「なに?」
男の子「えっと…お客さん、また告白されんじゃない?」
男の子は入り口で顔を赤らめてる女の子を指した。
俺は立ち上がる。
ふぁあ。
と
欠伸をして
女の子に近付いた。
女の子「市原、先輩…その…」
此処で告白すんの?
まぁ、移動しなくていいからいいか。
女の子「好きです!!付き合ってください!」
女の子は手紙を差し出した。
歓声が上がる。
先輩って呼ぶってことは、後輩なんだね。
「…ごめん、俺、そーゆーの、興味ないんだよね。」
女の子「!…そ、そうです、よね…ごめんなさい。」
女の子は走り去った。
再び欠伸をして
席に戻る。
男の子「結構可愛い子だったのに…
興味ないって…まさか…同性愛?」
さっきの男の子が話しかけてきた。
「気持ち悪いこと、言わないでくれる?
同性愛は、おじさんだけで充分だ。」
男の子「お、おじさん?」
口が滑った。
「なんでもない。」
俺はまた
机に突っ伏した。
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