第1章

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目が覚めると 違和感があった。 スースーする。 …?なんで俺、裸? ん? …俺の手首は 頭上で束れられ、手錠をされたまま 鎖の部分を鎖で繋がれその先は天井だった。 動かない。 俺はベットの上。 脚は…折り曲がる程度に動くけど 両足首を鎖で繋がれている。 …冷静に考えれば 俺は誘拐されて拘束されてることになる。 でも、誰に? …夕闇しか いなかったのに。 夕闇が俺にそんなことするわけないし… まさか…夕闇も誘拐された? でも 俺を強引に車に乗せた事も 水を飲ませようとしたことも… そう、あの水を飲んでから睡魔に襲われたんだ。 考えられるのは、夕闇も誘拐されたんじゃなくて 夕闇が俺に 睡眠薬を盛った可能性。 わからない。 なんで? そんなことをするんだ? 普通に部屋に呼びたいなら起きてる状態でも良かった筈。 まぁ この状況を見るからに 夕闇が何の目的で俺を誘拐したのかは明白だ。 ただ 俺が認めたくないだけ。 ガチャ と 扉が開きバスローブを着た夕闇が入ってきた。 風呂に入ってたのか、湯気が見える。 「夕闇…なんで?」 夕闇「俺はお前を愛している。 これからすることは全て お前への愛情だ。 これが、愛だ。」 夕闇はバスローブを脱いだ。 その中は勿論裸。 今、わかった。 何故、脚が折り曲がる程度に動くか。 夕闇は俺の脚を持ち上げた。 こうするためだ。 …勃起してる夕闇の… 「夕闇も…俺のこと…そーゆー目で、見てたのか… 俺を、弟みたいに、思ってるって言ったのは嘘だったんだ。」 俺は自分に言い聞かせるように言った。 夕闇「嘘じゃない。 お前を弟のように思っている、今もだ。 だから 愛情を、くれてやる。」 夕闇のが、俺の尻に触れる。 これが愛情? …こんなの、いらない。 「夕闇、やめて…まだ…許せるから… やっだっあっ!!」 まだ、元通りになれるから… そう言い切る前に 夕闇のが、俺の中に、無理矢理 入ってきた。 俺の太ももに爪を立てる夕闇。 段々と 激しく 揺れて 入ったり 抜けたり ただどんな状態になろうと 痛くて悲しいのは、変わらなかった。 「こん、なのっ…いらないっ!!」 俺は精一杯、叫んだ。
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