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該・刻刃の様態が少し安定すると、這・高欄看護師も控えの間に下がった。但し、下がる時に俺と視線を絡めて来た。
筑紫のあ探偵と、助手の依代助手も控えの間に下がった。
誰もいない寝室で該・刻刃は眠っている。
俺も自分の部屋から階段横のミラーをスライドさせて、トイレ裏を地下室へ降りた。
もちろん、ステップはきちんと回収済みだ。
凶器のアレもそろそろ溶けているだろう。
地下室と言っても元は核シェルターだ。外からは、絶対開かない。完全な密室だ。
俺のように自殺すれば別だが。
今から行くぞ。
と、弟の該・螺旋が居るだろう大いなる種族の身許へ行く為の生贄に、該・刻刃の魂を捧げる。
ふんぐるい むぐるうなふ……写本『無名の書』を怪しい発音で全身全霊で唱える。嫌に暑い。額から汗が流れ出る。
突如として、身体が震える。人体から汗だけではなく、あらゆるところから出た水分が空中に集まる。
頭から全てが消え去ってゆく。
俺の魂を捧げます!
と、最後にイスの大いなる方々に祈って俺の灯火は消し炭になる。
【犯人視点】終わり
続く?
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