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主婦の1日はとにかく朝が早い。
「…む、朝か」
すぐ横でまだ寝ている主様を起こさぬように布団から出て、先ずは顔を洗う。
「うむ、まぁこんなもんかの」
ケモノ耳を隠し、寝間着から着物に着替え、朝餉の支度をする。
主様の朝餉は決まってパン。
あとは目玉焼きと生野菜の盛り合わせ。
因みに、ワシは白飯とシャケと味噌汁。
「ほぉー……フンッ!」
普通ならば時間が用するが、ワシには神通力なる能力がある。
故に、朝は大抵コレで一気に料理を済ませる。
「さて、そろそろ主様を起こすか」
主様を起こすのは以外と簡単だ。
「主様よ、朝じゃ!」
秘技、ぼでーすらむ。
と言っても、単に主様にのしかかるだけなのだがな。
「…重い。銀杏さん、重い」
「40秒で起きよ。でないと狐火で燃すぞ?」
「早朝火災とかヤメろ!」
…これで確実に主様は起きる。
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