第三章

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嬉しそうな風子と、それに反対して怒る銀杏。 分かり易い構図だな。 「んじゃ、こうしよう。風子はベランダの一角だけ使うなら居候を許可する。ただし、烏の状態のみで、新しい住処が決まるまでだ。それと判ってると思うが、この事は近所の人達には内緒だ。良いな?」 「判りました!それでしばらくの間、お願いします!」 頭を下げてそう言う風子に、まだ不機嫌そうな銀杏を僕は見る。 「そう不機嫌な顔するなよ?」 「主様との愛の巣が…楽土が…」 .
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