14人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
…次の瞬間、僕は銀杏に起こされた。
いや、正確には助けられたと言うべきだろう。
「主様大丈夫か?」
酷く汗をかいていた。
自分でも判らない程に、大量に汗を流していた。
「一体何が…?」
「マズイですね。これは瘴気です」
僕の手首を見る風子は、いつの間にか付いていた痣を見ながら深刻そうな顔をする。
「瘴気?」
「妖気を孕んだ霊力だ。主様がうなされていたいたから、ワシが神通力で起こしたが…マズイの」
.
最初のコメントを投稿しよう!