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痣を良く見ると、それは強い力で握られた形になっており、銀杏によるものではない。
勿論、風子でも僕でもない。
明らかに第三者によるものだ。
「しかし…何故瘴気が主様に…」
「まさか…」
そう風子が何かを思い付いて昨日の手鏡に触れようとした直後、突然何かに弾かれて手を遠ざけた。
「風子!」
「イチチッ…瘴気の結界が構築されてますね。このままだと、禍ツ神に成るかも知れません」
「何だと…!?」
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