第四章

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痣を良く見ると、それは強い力で握られた形になっており、銀杏によるものではない。 勿論、風子でも僕でもない。 明らかに第三者によるものだ。 「しかし…何故瘴気が主様に…」 「まさか…」 そう風子が何かを思い付いて昨日の手鏡に触れようとした直後、突然何かに弾かれて手を遠ざけた。 「風子!」 「イチチッ…瘴気の結界が構築されてますね。このままだと、禍ツ神に成るかも知れません」 「何だと…!?」 .
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