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「ん?どうかしたの?」
「いや、紫貴女さっき雪のことを「さん」付けしていなかった!?」
紫が雪に対して「さん」付けしたことに驚きを隠せていない霊夢。
「あぁ、その事ね。だって彼女、私よりも歳上よ」
「えっと………紫っていくつだっけ?」
「………永遠の十七歳よ」
霊夢の問いに少し間を開けながらも答える紫。
「…………ふーん」
「何よ」
「紫より雪ってやつの方が若く見えるから。紫の方が歳上なのかと思った」
プチン
何かが切れるような音がした瞬間、ガシャンと食器の音をたてて紫が立ち上がる。
その手には一枚のスペルカードがあった。
「ふふふ、霊夢。世の中には言ってはいけない事があるのよ?」
「あら、自分が遠回しに老け顔と言われて切れたのかしら?」
霊夢も立ち上がり、スペルカードをどこからか取り出した。
まさに一種即発の状態だ。
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