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「おーい!銀!もっと強い酒無いかー?」
銀月が大広間に着くと星のマークが付いた一本角の鬼、星熊勇儀が声をかけてきた。
「お前、今飲んでいるのは?」
「ん?今飲んでいるのは、ウィスキー(アルコール度数約43度)とかいうやつだな」
「それ……ストレートか…?」
「ああ、そのまんま飲んでるな」
「はあ……だったらこれでも飲んどけ…開けたら直ぐにキャップをしろよ。気化するからな。あと火気厳禁な」
そう言って銀月はスキマを開いて酒蔵から一本の瓶を取り出して渡した。
「これは?」
「これは、スピリタルっていう酒だ」
「へー、そうか。まあ、ありがたくもらっておくぞ」
勇儀はスピリタルを持って、他の鬼や天狗がいるところに戻っていった。
「あの、銀月様。ウィスキーって結構度数があったと思うのですが、今渡したスピリタルってどのくらいの度数なのでしょうか?」
と、咲夜が銀月に聞く。
「ん?様はいらないからな。で、スピリタルの度数だったな。たしか約95度位だったかな。ポーランドっていう所で造られているんだが、現地ではそのまま店で頼むと笑われるらしいな。本来は果実酒とかを造るのに使ったり、医療用に使う事が多いらしいからな」
「なんとまあ……死にませんよね……」
「鬼だし多分大丈夫だろう。直ぐに酔い潰れると思うが。俺は何とも無いが」
「銀月様はザルどころではありませんからね」
そう言って銀月達は空いている所に座った。
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