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「うー……」
バタン!と床に倒れる萃香。萃香の周りには大量の徳利が無造作に置かれていた。
「ん?もう倒れたか」
銀月の周りにも同じくらいの量の徳利があるが、それらを全て飲み干した銀月は特に何も変化は無い。至って普通の状態だった。
その様子に見たことのある紫や藍、見慣れた雪以外は唖然としていた。鬼に飲み比べで勝ち、更に全く酔っていないからだった。
「ゆ、紫……あいつマジで何なのよ……萃香に飲み比べで勝つとか可笑しいでしょ……」
「いや、彼の場合はべつに普通なのよね。と言うか、彼がほろ酔いになるには幻想郷全ての酒蔵を空っぽにする必要があると思うのよね…」
「それってあいつは酔うことが無いと言っていいわよね」
「ええ、因みに雪さんも酒には強いけど、酔ったら大変よ………特に銀月が。あと、藍も銀月がいると酔ったら大変ね」
「……雪……さん…?」
霊夢は紫が雪の事をさん付けしたことに疑問を得たようだった。
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