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少女の目からは赤い涙がながれおちました。
とてもきれいな赤色でした。
その少女のはいごから1つの影がちかずいてきて。
サチの耳に口を寄せながらいいました。
「 じゃあ ころしてあげる 」
ふりかえったサチの瞳にうつったのは、真っ赤な瞳をしたタイちゃんでした。
彼の手にはおおきな鎌がにぎられています。
「おまえがみずから死を願う日をまっていた
ようやくこのくだらない世界に終止符をうてる」
そう。
彼は死神だったのです。
5年間ずっと、ずっと、サチの命をうばうためににんげんの姿をしていたのです。
サチはタイちゃんを見つめ。
とても幸せそうにわらいました。
「タイちゃんがころしてくれるなら、うれしい
ありがとう」
死神はつめたい瞳で少女をみおろして。
おおきな鎌をサチの首におとしました。
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