第一章-災厄-

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『レベルアップキャンペーン!』 そうかかれたメールがAngelAndDevilのプレイヤーすべてに届いた。 内容としては、ゲーム内のすべてのモンスターの経験値と落とす金額が倍になると言うものだ。 イベントが比較的少ないこのゲームでは、どのプレイヤーも喜んだ。 それは前事件の英雄も同じだった。 「さっさとレベルあげちまおうぜ?w」 銀太狼はいつものように仲間たちを無理やりパーティーに引き込み、狩り場に向かう。 「待てよ。 買い物をさせろ。」 「いつまで買い物してるんだよww」 「仕方ないだろ。 人がよってくるんだから…」 そう、彼らは比喩や誇張で英雄となっているのではない。 クロスライト社のお墨付きで、特殊エフェクトと武器防具、通り名が与えられていた。 「まぁなぁww」 「ついたぞ。 銀太狼。」 リリスが銀太狼のいる丘を駆け上がってくる。 「お?w うちのギルドリーダーが到着したな?ww」 リリスは変わらずに黒いマントに銀髪姿だ。 「狩りに出るなんて久しいな。」 「んだろ?w 誘ってやったんだ、感謝しろwww」 「誘い方がもう少し穏便なら考えてもよかったんだがな。」 因みにレジスタンスギルドはリリスとクロスライト社の協議の結果、「暁の英雄」と名前を変更。 ゲームの看板ギルドとなった。 「銀太兄ちゃーん!・x・ノ」 イブが物凄い勢いで銀太狼にむかって走ってくる。 「イブw よ!www」 「よ・x・ノ」 到着したイブは軽く手を挙げて挨拶をする。 「今日はペットをつれてないん?ww」 つい最近、ペットシステムが導入され、街のペットショップでペットを買えるようになったのだ。 「いるよ・x・ この子・x・ノノ」 イブがペットを召還すると影がずんずん大きくなり、出てきたのは身の丈5メートルは確実に超える虎だった。 「と…虎…」 「おっきいにゃんこでしょ =^・x・^= 育てるの大変なんだから…餌代が;x;」
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