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「これ社長からです!それじゃあ俺は...」
50代の社長よりも一回り以上若いと思われる綺麗な奥さんに、書類を渡し帰ろうとすると
『あの人はなんて言ってたの?』
「え~と確か...急に麺組合の会合が入ったとかで...」
『?よ...そんなの?に決まってるわっ!!またあの女と...』
「えっ?!」
奥さんが涙ながらに語った事とは、社長には若い愛人がいて頻繁に会っていると
『若さには勝てないわね~!昔だったらあんな女には絶対負けないのに...』
そして家族から女性はいたわるものだ、と教わっていた俺はここで余計な事を言ってしまう
「奥さんは充分に魅力的ですよ!元気を出してください!」
『本当~ケン君?あっ、誉めてくれたお礼に美味しい紅茶いれるから...ちょっと上がって!ウフフ』
こうして俺は一歩を踏み出してしまう、それが罠だとも気付かずに
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