第1章 ~王家の紋章~

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茂みに入り、 祐樹が・・・人魚の肉を喰った どうすればいい? 俺達3人は不老不死の身体になってしまった 卑弥呼め・・・ いや、あの姿は天照大神に見えた。 一緒に浮かんだあの男 きっと、あの男はライトの最初の魂だ 声が聞こえる 『ルカ兄ぃーーーー!!!!』 ライト・・・ごめんな 近くの木にもたれ掛かる 全てが台無しだ 『イェーガー!!!・・・お慕い申し上げておりました!!!』 瑠鹿は、はっとした。 ソロモン王家とギガス王家は目覚めた時、必ず男であった だが、ライトは違う 男だったり女だったり ライトとして覚醒するまでは一緒に生活をして、夫婦だった時もある 何千年の時空を超えてもなお、俺を慕ってくれたのか いつも俺は立ち去るだけだった 俺が距離を置いていた 別れは立ち去るものだけが美しいと、何かの歌にあった その通りだと思う いつも俺に裏切られるライト 時に伴侶であり、男の時だって、同僚だったり、仲間だったりした そのたびに俺が裏切り、俺は水晶宮(クリスタルパレス)に逃げ込んだ いつも、いつも、俺が裏切っていた それでも尚、慕ってくれるのか そういえば、前のソロモンとの対峙は ライトは女だったな 何百回とも繰り返すこの因縁 女の時には必ず伴侶だった 今回の兄弟愛も、もしかしたら、最初から運命だったのかも知れない 俺は、どうすればいいのだろう これから 祐樹は不老不死になった今、「大丈夫、僕たちは上手くいく」と言っていた 人魚の肉を喰わせた卑弥呼への憎しみに俺は・・・ 駆られている ライトが悪いわけではないかもしれない ただ、人魚とはあった。舟も一緒だった 会話から、人魚の肉が猛毒で、化け物になる知識はあったはずだ。 最初の魂と卑弥呼 俺とソロモンが不老不死になった故の最終手段だったのだろう チッ。心の整理ができない 今回、ライトは男だ ライトは優しい それが、痛い ギガスの書か陰陽道に何か解決策はないのだろうか ひとまず、ギガスの書を読もう
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