第2章 ~JALの休日~

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当てられた部屋に引きこもる事、数日 「ちょっとフミエ!いい加減にしなさいよ!」 鍵がかかった扉の向こうで祐子の声がする カツカツカツッ 「風神!こんな事、したくないけど、開けるわよ!」 広美がマスターキーで部屋の鍵を開けた 「風神!良く聞け、コラ!あんたが、塞ぎこんだって、婚礼は取り消せない。龍神だっけ?あんた、仕えてる身なら分かるでしょう?従うしかない事ぐらい」 「龍神様をそんな風に言わないで!龍神様は強制的に人を使う方ではありません」 「もう、どーでもいい!どーでもいいわ!気晴らしに街に行くわよ!はい、支度!手伝うから!ユウコさん?あなたは武器はいる?」 「武器はあります。そして魔法が使えるので、問題はないでしょう」 手伝うといっても、巫女服を着替え、髪に櫛通しをするぐらいだった。 広美に誘導され、地下道を通っていく 「門から行かないのですか?」 「門から行ったら、陛下にバレるでしょ!?気晴らしよ!気晴らし!お・し・の・び!風神、Pコート、絶対に、脱ぐんじゃないわよ?もう、着くから」 極秘ルートらしく、他言無用らしい。なんでも、万が一の事があれば、風神を逃がす時の為と陛下は言っていたそうだ 行き止まりになった 広美が詠唱をする すると、出口ができた 辺り一面の銀世界。動物の足跡しかない。 「さぁ、いくわよ!あんたも元気ないかもしれないけど、ここ数日のあんたの世話で私、ストレス限界!ユウコさんもそうでしょ?弾けるわよー?まずは、アフタヌーンティーと行きますか!!良い店、知ってるの!」 「アフタヌーンティー?」 「あんたは黙って付いてくればいいのよ」 3人は外の空気をすった 「やっぱ、外はいいねー」 「そうですね~」 伸びをする祐子と広美 「王宮は礼儀作法で、のびのび出来ないからね。ユウコさんも溜まってたみたいね。さ、女の話と、買い物よ!!」
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