第2章 ~JALの休日~

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とんだサプライズで花嫁と花婿は動揺している 「こら、風神、困ってるじゃないの。座りなさい」 「はーい」 手を振りながら席に座る文江 「ヒロミさん、ごめんね、ふーちゃん、こういう人だから」 「知ってる。ゆーこちゃんも大変ね」 暗黙の了解か、満席の席から、文江に話しかけようとはせず、視線だけ送られてくる 「もう、視線が痛い!あたしの麗らかなティータイム。泣けてくる」 そこに、よれよれの服を着た女性が文江を目がけて飛び込んできた 剣を抜く広美 「ちょっと、邪な気持ちがないなら下がってくれる?今、お茶してるの」 スタッフが集まる 「申し訳ありません」 ホテルのスタッフが女性を外に連れ出そうとする 引きずられる形となった女性は叫ぶ 「風神様!フヒトとシホは!あの、母でございます!」 「皆さん、お待ちになって。その方のお話を是非、伺いたいのです」 解放される女性。走ってこちらに向かい、文江に縋り付いた 「あの、フヒトとシホは、そのどうなったのでしょうか!生きていますか!?」 「お母様、申し訳ありませんが、確認させてください。あなたは何処に住んでいて、フヒトとシホを、どうしたのですか?」 「アナザースカイとの国境近くの村でございます。貧しさのあまりフヒトとシホを・・・手放しました。お金と交換で。最低の母です。それでも、知りたいのです。ワガママなのは分かっております・・・」 「嫌な記憶を思い出させてしまって、申し訳ありません。指名手配された今、事実と合致する方とのみ、お話をしたかったのです」 突然、外が騒がしくなった 『陛下ーーー!!』 「え?マジ!?やっべ!隠れるぞ!」 エントランスから慌てて陛下が入ってくるのが見えた 「ヒロミ!風神!ユウコさん!何をしているんだい!?」 息を切らしながら入ってきた ヒロミはテーブルの下に隠れてる 「ヒロミ、お上際が悪い」 「極刑だけは勘弁してください・・・」 「はぁ、部屋に伏せているかと思えば、この騒ぎだ。まったく、将来の王妃は油断ならんな・・・。しかし、この分を見ると・・・誰も、婚礼には反対しないな。むしろすごい事になりそうだ」 腰に手を当て、溜息をつく 「陛下も、お茶、いかがですか?」 「ヒロミ・・・そうだな。折角、来たのだからな!」 「椅子持ってきます。すいません!アフタヌーンティー1つ追加!!」 ヒロミは奥に逃げた
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