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「おい!フヒト!ユキが変だ!」
焚き火を囲っている史に瑠鹿が叫ぶ
「どうしました!?」
「凄い熱と脂汗だ」
「もう、あなたが、あんな事をしたからじゃないんですか?これ、ルカさんの涙じゃなくて?」
「そこまで、涙、だせねぇよ!触ってみろ。熱い」
考える史
「ちょっと、これは・・・ひとまず、着替えさせますか。尋常じゃないですね。ヤクモ~!!ウォーターボールだしてくれ!ユキさんが高熱出してるんだ。冷やさないと!」
「え?あ、はい。わかった。布、布!!」
「はいな!」
「タカコ、なんでバスタオルとフェイスタオル持ってんだよ?」
「やだ、ヤクモったら、女の必需品でしょ。お風呂入りたいもの」
「・・・借りるな?はぁ、『ウォーターボール!アイスニードル!!』」
アイスニードルを切り刻んで氷枕として、ウォーターボールの水で祐樹の身体を拭いていく。
ーーーーーーーーーーーーー
『君は、いろんな人に愛されてるね』
「ライトさん、ここから出して!」
『え?あ、その、ライトはもう、君なんだけどね?何かが邪魔してるみたいなんだ。僕の話はもう、終わったのに。誰かがここから出ないようにしてるみたい』
「誰ですか?」
『さぁ?ソロモン王でもないみたいだし』
「助けてください・・・卑弥呼様ぁ・・・」
祐樹は祈った
『「やっと我の名を呼んだか。お前たち、無茶苦茶だぞ。このまま閉鎖しておきたかった」』
姿を現した卑弥呼。
「卑弥呼様!?」
神々しい光に浮かぶ美女を見て初代ライトは問う
『誰?』
『「この大陸を統べる神だ。アマミ ユキ、名を呼んでくれて感謝する。遥か昔の西洋の者達の力が強すぎて、出てこれなかったのだ。だが、見ていた。なんという誤算だ」』
「卑弥呼様!僕は皆を助けたいのです!お力を!」
『「龍神の神子、アマミ ユキ、お前は不老不死の身体と人生を歩む覚悟はあるか?話は全て聞かせて貰っている。西洋の悪魔に好き放題されては困る。雷神を止めろ!覚悟があるのならば。お前の部下、フヒトも不老不死の力になっている。お前を不老不死にした方が、色々と都合が良いが、その人生はとても辛い。覚悟はあるか?」』
「兄、雷神が不老不死ならば、フヒトが不老不死ならば、僕は・・・全てを護ってずっと2人の支えになりたい!」
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