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『「その言葉、忘れぬでないぞ?言の葉は契約も同然だからな。分かった。これを」』
卑弥呼の光の輪の中から
「この切り身は?」
『「人魚の肉だ」』
「失敗して妖怪になってしまったら・・・」
『「この私がそんな事をするか。覚悟があるなら食べろ」』
祐樹は受け取り、人魚の肉を口にした
(熱い・・・体が燃えるように熱い!!)
『時間みたいだね。君はライト=ホスピス。忘れないでね』
『「悪かったな。そこに居る魂よ。お前の神の光に着目し、龍神の神子としての能力とした事を」』
『いいえ。いいのです。神が嘆く時。涙を流す時。神の涙は傷を癒すだけでなく、心も身体も癒すのですから・・・ギガス、ソロモン、ライト、頑張って』
『「さて、干渉する者よ!我はアマテラス。全てを見据えるものぞ。どけ!」』
干渉がなくなると
最初の魂は微笑みながら祐樹を浮上させ、見送った
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「どうしたっていうんだよ、ユキ・・・」
瑠鹿は祐樹の上半身を脱がし、背中をタオルで拭いていく
「絶対、ルカさんのせいだと思いますよ?」
史は腕を拭いていく
「え?」
史が驚いた一瞬だった
両手首から棘が何本も這うように刻印され、肘、肩、鎖骨に走っていく
そして、鎖骨に到着し、鎖骨の両骨の間、くぼんでいるところに緑色の石がはめこまれた。そして緑の発光体が身体から出てくる
史は慌てて、背中に手を伸ばし支え、叫んだ
「神の光だ!退け!!」
「なっ!?」
瑠鹿は咄嗟に横に転がり、避け、焚き火に突っ込んだ
「ユキ!!!」
祐樹は神の光を放ちながら上昇する
その背後には知らない男と女が浮かびあがる
「ライト!?ユキさんを離せ!!」
光が収縮し、祐樹が降りてくる
「ユキ!」
「まだ来るなイェーガー!」
駆け寄ろうとした瑠鹿を史が制する
降りてきた祐樹の目は開き、光が宿っていた
「ユキさん、お帰りなさい」
「ただいま。アクリアヌス・・・うん、違うね。フヒト、ただいま」
目を見開いたが全てを悟った史だった。
「ユキさん。いえ・・・ライト。もう、戻れないんですね?」
「うん。ごめんね」
そっと祐樹は史を抱いた
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