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「霊になっているということは、
亡くなっています」
蓮が、下を向いたまま告げる。
女性は驚かなかった。
「分かっております。五年、連絡もありません。
これで、生きて失踪していると言われた方が、
辛かったかもしれません、
だから、死亡でもいいのです」
孫ならば生きていて欲しいのではないか。
何かあったのだ。
「死体はどこに在りますか?」
直哉が千里眼で場所を特定し、
地図と大雑把だが住所を書いたメモを、
蓮に渡した。
蓮は、書かれている住所を見て、
再び激しく動揺していた。
俺は、そっと直哉から住所を聞き出す。
昔聞いた事がある、
蓮の育った土地に近かった。
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