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蓮が動揺して言葉が出ない、
これでは、話が先に進まない。
俺は、カーテンの後ろから、
そっと中に入り込んだ。
「アルバイトの黒井です」
この際、占いを嘘にして信じて貰おう。
「後ろで、調査しています。
占いですが、全てが生年月日や星座ではありません。
統計論だったり、
調査の積み重ねです」
蓮は、俺の姿を見て安心したのか、
一気に疲れがきたようで、
イスにどっぷりと腰かけた。
「孫は有働 優一(うどう ゆういち)中学教師。
地元の祭りの日に、
奥ノ院と呼ばれる洞窟の中で事故死したようです。
ご遺体は今もそこに在るかと思われます」
直哉の地図を見る、
地図からは洞窟の中なのかは分からない。
「ご遺体を探すのは、警察でも構いません。
伺いたい事があります、
何故五年経った今なのですか?」
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