第八章 年明けに

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 御形の家に戻ると、 パジャマで一穂が走り回っていた。 「風邪、ひくぞ」  上着を着せようと一穂を追いかけると、 一穂に睨まれた。 「典史兄ちゃんは、 風邪をひいているボクに、 電話のひとつもくれませんでした!ずっとスキー場に居ました!」  元凶が俺だったので、電話がし難かったのだ。
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