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駅前にある、ガラス貼りのビルの一階に、
占いの館と名前の付けられたコーナーがある。
そこは占いの激戦区で、
激戦区と呼ばれているために多くの人がやってくる。
ここに店が出ているということは、
人気がある、
何故人気があるのか?よく当たるに違いない。
そんな、
図式があると皆に思われてきた。
確かに分野によっては当たるだろう、
占いの館に店を出す春日 蓮(かすが れん)の占いでは、
本物の天使が手伝っているのだから。
仕切られた一室、ビロードの赤いカーテンの中では、
蝋燭の火が燃え、
相談者が蓮に相談事を話している。
カーテンの後ろに居るのは、
俺、黒井 典史(くろい てんし)と、
俺の従兄の雑賀 直哉(さいか なおや)だった。
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