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○月○日、僕は死んだ。なんて言葉からは始まらない。何故なら、俺は死んでいないのだから。
死んではいない、と言ったものの、生きていると言えるのかはわからない。
どういうことかと疑問に思うだろうが、俺自身が全く理解できていないのだから仕方ないと思うのだ。
だって今、俺は辺り一面見渡す限り真っ白な空間にぽつんと1人で存在しているのだから。
あ、これ、夢じゃね?
そう思い頬を力一杯抓ってみると、痛かった。そして、口の中で頬の裏側が歯に当たって切れたらしく、鉄の味が広がった。
てな訳で、夢でも死んでもいないみたいである。
と言っても、死んだことがないから、死んだ後は痛みを感じないのかはわからないが。
しかし、俺には死に繋がった記憶がないので死んでいない。
死んでませんよね?いや、マジで。
あ、いや、でも、睡眠中に心臓麻痺なんかで死んだら死んだ記憶なんてないのかも知れないけど。
等と今、自分が置かれている状況について考察していると、突然上の方から眩い光と共に一人の女性がゆっくりと降りてきた。
え?なに?俺、やっぱり死んじゃってた系?
なんだよゆっくり上から降りてくる女の人って。
お前は飛行石に護られてたりするの?
何空の城なの?
まさかバルスとかいきなり言わないよな?
えっ?まさか、俺が○ズーのポジション?いや、裏をかいてム○カかも。
ゆっくりと降りてくるとてつもなく綺麗な女の人を見ながらそんな馬鹿なことを考える。
ちなみに、出鱈目に綺麗で眩しい(物理)女の人はスカートみたいな物を身に着けていたが、全くめくれ上がったりなんてことはなかった。
おい、物理法則仕事しろ。
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