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月に一度だけの狂気の交わり。
彼が私に与える屈辱は朝日が昇っても終わらない。
とめどなく溢れた甘蜜で濡らしたベッドが私の肌に冷たく感じ始めても、またうねくる蛸から新たに生温かい蜜を零してゆく。
「も…許しっ…」
「もう…何?」
「これだけじゃ…」
まるで私に罰を与えるかのように、いまだ指しかくれない彼に潤んだ瞳で懇願した。
「どんだけ好き者なの?」
口角を歪め呆れたような瞳で冷たく見下ろされても。
何度このしなやかな指で果てさせられても。
この薄汚い血が流れた身体は、やっぱり彼を欲して疼き狂う。
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