プロローグ

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「ホラ…もっと声出せよ」 「…くっ…」 「そんなキモチ良さそうなカオしてるくせに。 俺に喘がされるのは屈辱なんだ?」 必死に唇を噛みしめる私の中に埋められた指先が乱暴にかき混ぜる音だけが静かな部屋の中に響き続ける。 しなやかに弾かれる彼の指は、私の弱い場所をあっさりと捕えさらに屈折したもうひとつの指を増やした。 「ふっ…あっ…」 堪えきれずに漏らした声で、薄明りの中に彼の勝ち誇ったような笑いがこぼれる。 「オマエの親は自分の娘が俺みたいな男にシーツがぐしょぐしょになるまで乱されてるなんて思ってねーだろなぁ」 「…うっ…」 「オマエどんだけ淫乱なの? 大嫌いな男に掻きまわされてんのに、余裕でもう一本入っちゃうんだけど」
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