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「ください…」
涙目で呟くとそれまで蔑んでいた瞳が微かに細められる。
この瞬間が私は一番幸せ。
決して優しさなんてくれない彼が…唯一私に見せる素顔である気がして。
「淫乱」
私の耳元で囁いた彼が押し開く。
恥ずかしさなんてどこかに置き去りにしてしまった身体は彼がくれるさらなる高みを今か今かと待ちわびるように再び雫を落とした。
「ご…めんなさい…」
うつろに謝罪する私を獣のような瞳がじっくりと見つめる。
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