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心を真っ二つに引き裂くように彼が一気に沈み込んで来る。
それだけで弓なりになった背中には、すぐさま彼の手が差し込まれた。
「あーあ…すっぽり飲みこんで…。
ホントにオマエって、やらしーな」
繰り返す旋律と共に落とされる屈辱の言葉と、背中に回された手の温かさ。
ねぇ…紺野君。
どっちが本当のあなたなの?
どこまでも意地悪な罰を与える彼は、高みに登り詰めそうになるとその旋律を止める。
「勝手にイクなよ」
ここまで焦らされ、もう私の身体は頂上へたどり着きたいと悲鳴をあげていても、決して彼はそれを許さなかった。
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