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第1章 病気と向き合うこと
この病気は、神経細胞が自分の免疫に攻撃され炎症を起こします。
炎症の起こる場所によって様々な症状があり、同じ多発性硬化症でも、同じ症状の患者はいないと言われています。
さらに、この病気は治りません。症状が出ると、一時的に炎症を押さえ、症状を緩和する急性期治療と、押さえた状態を維持するための継続的治療があります。そのどちらも、症状に対して効果はありますが、残念ながら病気そのものには効果はありません。なぜなら「炎症を押さえる」ことはできても、「炎症を起こさなく」する事は出来ないからです。
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