第1章 病気と向き合うこと

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2014年6月のある日 最近、なんだか体がだるい。 いろんな事があったからだろうと思い、特に気にしていませんでした。 ある日の早朝、気づいてしまった。 車を運転して仕事に向かう途中に、左右確認で横を見たらよく見えなくなっていた。 このよく見えないと言うのは、動くものを捕らえれないと言うことで、前を走る車は見えるのに、流れる景色はただ流れているだけで何があるのか認識できない。 あきらかに何かおかしい。 でも、病院に検査には行きませんでした。 私は大量調理の仕事をしていました。 病院等で、大勢のご飯を作る仕事。 2013. 3月 職場で昇進 7月 結婚 2014 2月 第一子誕生 4月 実父の死去 父は、末期の肺癌だった。脳、胃、腰椎、大腸、全身癌だらけ。1月に告知されてから3ヶ月で眠ってしまった。 仕事が早く終わる日には、入院中の父に会いに行った。そのたび痩せて行く、「抗癌剤の副作用で、体が弱っているので敗血症になっています。後2、3日で覚悟してください。」 ちなみに、まだ家に赤ちゃんは来ず。里帰り出産していたので、産後すぐには会えなかった。 父が亡くなる1週間前に初顔合わせに、初孫だったのでとても喜んでいた。唯一できた親孝行だった。 このときは、仕事も忙しく日々残業、常時欠員の中で、おせちにちらし寿司等いわゆる行事食と呼ばれるものを作るのは大変だった。今後の事を考えると今が頑張り時だと思い無理をしていた。 医者の言葉にびくびくして、初孫に会わせられないかもしれない焦り、日々の仕事はこなすことで精一杯の状況、父が亡くなる前後は、精神的に参っていた。常に自分を責めていた。 こんな状況の後に、身体に変調をきたしても、勝手に精神的なもので時間が解決してくれると、思い込んでいた。
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