第1章 病気と向き合うこと

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しかし、その時は当然やって来た。 目が震える「眼振」、 視界が二重に見える「複視」、「めまい」に「ふらつき」真っ直ぐ立てないし、歩けない。 仕事を早退して病院へ向かった。 向かったところは、中核病院で対処できない大病や難病は、大病院に紹介するシステムだった。神経内科を受診した。MRIを撮り、医者のテスト、それらをふまえて最後に総合的に判断する。 「多発性硬化症MSの疑いがありますね。」 「それはどんな病気ですか?」 「脳の中に小さい炎症が起きる病気ですね。」 「手術するんですか?」 「手術ではなく。投薬で治療します。ただし、一週間程入院してもらいます。最初に詳しく検査をします。この病気は、真逆の治療をする、似た病気があるので、万が一逆の治療をしてしまったら、悪化してしまうので診断に絶対が欲しいのです。」 「そうですね。わかりました。」 「検査の結果ができ次第、急性期の治療を開始します。まずはステロイドパルス療法と言って、ステロイドの点滴を3日間してもらいます。この治療の効果があれば、退院してもかまいませんよ。」 その後、今後の通院も考え家の近くにこの病気に詳しい先生がいるそうなので、そちらを紹介して頂き入院する事になった。
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