美味しそうで

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そう言う赤い瞳が、春樹を睨んだが コウの『指をくわえて我慢』が、可愛いらしく思えてしまう春樹 「そんなに俺は、美味しそうなんですか? 困りましたね 褒美なんて…俺は、何も持ってませんし…」 困った様に眉を寄せる。 「構わん ハルキを褒美に貰おう 私に身をゆだねているのだ」 「え?」 コウのセリフに意味が解らず、聞き返す春樹だが コウは、言うが早いか 春樹が持っていた本を奪い、それを投げると 春樹を床に押し倒した。 「イタッ、えっ?コウ? え?え?」 何が起こったのか解らず、戸惑う春樹 「怖がる事はない、気持ち良くしてやるだけだ」 そう言うと コウは、チュッと春樹に口付け。 ぬるりとと春樹の口内に舌を入れ 春樹の舌を吸ったり、舐めたり 舌を絡める。 その度に漏れる音が、やらしい。 「んん…んっん…はぁんん!」 息も吐かせぬ長い口付けに 軽く酸欠気味になる春樹。 ボーっと、意識が遠くなる。 脳が熔けてしまいそうだ。 「ハァハァ、コウ?ンンっ」 唇を離したコウを、見詰める春樹だが コウは、また直ぐに口付けを落す。 「あぅ…ンッふあぁ…んん」 コウ、そんなに俺の舌甘いのかな? でも、もう苦しい 息が…
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